なぜ黄金比は美しいのか?身近な例や理由、黄金比以外の有名な比率も紹介

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「黄金比」という言葉を一度は聞いたことがあるでしょうか?

人間が最も美しいと感じる比のことで、実は身の回りにも黄金比を活用した物は多数隠れています。

  • 言葉は知っているもののなぜ美しいと感じるの?
  • どのようなデザインに使われているのか知りたい
  • 黄金比以外の比率ってあるの?

しかし、このように感じている方は多いと思います。

本記事では、黄金比の概要や美しいと感じる理由、身近な例と黄金比以外の比率について紹介します。

何かデザインする際に、少しでも参考にしてください。

目次

そもそも黄金比とは?

黄金比とは、人間がもっとも美しいと感じる比率のことです

「デザインのお手本」とも呼ばれており、身の回りの商品や建造物にも多くの黄金比がちりばめられています。

参照:黄金比|Wikipedia

黄金比を正確に表すと上記の計算式のようになりますが、近似値として1:1.618や、5:8が用いられていることが多いです。

ミロのヴィーナスやパリの凱旋門など、古くから存在する有名な芸術作品や建築物に黄金比が用いられており、人種や年代に関わらず、多くの人にとって本能的に美しいと感じる比率といってもよいのではないでしょうか。

建築物以外にも巻貝の殻や花びらの数など、自然物の中にも黄金比は数多くあるため、生命の神秘にも黄金比は繋がっているのかもしれませんね。

身の回りにある黄金比

黄金比は、美しく感じられるため、デザインの世界で特に使用頻度が高いです。

身の回りにある黄金比を活用したデザインをいくつか紹介します。

Appleのロゴ

iPhoneユーザーにはおなじみのappleのロゴですが、実は黄金比が使われています。

リンゴのロゴは図のように、直径が1,2,3,5,8,13の比となる円で構成されており、黄金比が成り立っています。

参照:世界に愛されるアップルの「ロゴ」はこうして生まれた|GIZMODO

余談ですが、このロゴはロブ・ジャノフというデザイナーがフリーハンドでデザインし、黄金比は全く意識していなかったそうです。

ロブ・ジャノフ

実は、黄金比とか考えてなかったし、フリーハンドでした…。

Appleのロゴが急速に広まり、日常生活の中に違和感なく浸透しているのも私たちが黄金比を無意識の内に認識し、美しいと感じているからなのかもしれませんね。

トヨタ自動車のロゴ

日本を超えて世界で愛されるトヨタのロゴも、黄金比で構成されています。

近似値として利用される「1:1.618」が使われているのが分かりますね。

Googleのロゴ

Appleと同じく超有名企業であるGoogleのロゴですが、こちらにも黄金比が隠されています。

ロゴの中の文字は、近似値である「1:1.618」の比の円によって構成されており、シンプルでありながらも非常に美しいデザインとなっています。

名刺・クレジットカードなどのカード類

近似値「1:1.618」の黄金比で、名刺やクレジットカードも構成されています

使いやすく持ち運びしやすい、手になじむ美しい比率だからこそ、多くの場面で使われているのでしょう。

黄金比はなぜ美しいのか?

黄金比が美しいと感じる理由について、いくつかの説が唱えられています。

有名なものとしては、以下の2つの説です。

  • 視覚効果が働くから
  • フィボナッチ数列だから

それぞれ解説します。

視覚効果が働くから

視覚効果というのは、あるものを日常生活の中で何回も見ることによって無意識のうちに安心感を感じるようになり、初見のものでも受け入れやすくなるという効果です。

建築物やロゴなど、日常生活の中ではさまざまな場所に黄金比は活用されています。

普段から黄金比を目にしていることで、新しい会社のロゴや見たことのないデザインでも黄金比が使用されていれば美しいと感じるようになったのかもしれない、というのが視覚効果です。

フィボナッチ数列だから

黄金比が美しいと感じる理由として、もう1つよくあげられるのがフィボナッチ数列です。

フィボナッチ数列とは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチにちなんで名付けられた数列のこと

レオナルド・フィボナッチ

1,1,2,3,5,8,13,21,34,47……

前2つの数字を足した数が、次の数になるという法則を持った数列です。

木の枝の数や人間の気管支、血管の枝分かれの仕方はフィボナッチ数列の通りに分岐することが多いと言われているほか、花びらの数もフィボナッチ数列中の数であることが多いと言われています。

この数列のある項と、次の項の比は数字が大きくなるにつれて黄金比に近づきます。

生命や自然の中に多く見られるフィボナッチ数列を人間は無意識の内に認識し、黄金比を美しいと感じているのかもしれませんね。

黄金比以外の有名な比

ここまで黄金比について紹介しましたが、黄金比以外にも有名な比はいくつか存在します。

黄金比以外の有名な比について紹介します。

第二貴金属比

第二金属比は、黄金比と同様に美しさや安定感に評価される比率です。

1:1+√2、近似値では1:2.414となります。

参照:白銀比τ等について-白銀比とはどのようなもので、どんな場面で使用されているのか-|ニッセイ基礎研究所

主な形は「正八角形」で、その中に長方形を作ると第二貴金属比となります。

  • 日本武道館の屋根
  • 隈研吾氏設計の日本平夢テラスの展望回廊と施設など

大和比(白銀比

大和比とは1:√2の比で、近似値では1:1.414の比となります。

大和と名前についていることから、特に日本においてよくみられる比です

法隆寺などの歴史的な建造物だけでなく、A4やB4用紙の縦と横の比も大和比となっています。

また、ドラえもんやキティーちゃんの縦横比率も大和比となっていることなどから、日本においては黄金比の次に使用頻度が高く、見慣れた比率といえるでしょう。

まとめ

黄金比はデザインのお手本とも呼ばれており、多くの人が美しいと感じる比率のことです。

また黄金比以外にも有名な比があり、特に日本においては大和比が黄金比に次いで使用されています。

デザインを作る際は、黄金比や大和比を意識してみるとよいでしょう。

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