三菱電機株式会社は、月面へのピンポイント着陸に大きく寄与した「レーザ測距センサの新技術創出と適用拡大」などをはじめ、3つの部門で公益財団法人電気科学技術奨励会が主催する令和7年度「第73回電気科学技術奨励賞」を受賞した。
授賞式は11月25日、KKRホテル東京で行われる予定である。

レーザ測距センサは、光を照射し反射を解析して距離を測る技術であり、屋外や海中、宇宙など多様な環境で高精度な計測を実現した点が評価された。
特に、太陽光の影響を受けにくい屋外用センサ、海底でのノイズを抑える海中用センサ、そして月面着陸実証機SLIMに搭載された宇宙用センサなどを開発し、環境に応じたセンシング技術を確立した。

また、新型熱交換器VFTでは、冷媒を均一に循環させる独自構造と高密度伝熱管の採用により、従来比で最大約40%の伝熱性能向上と約20%の冷媒削減を実現した。これにより、省エネ性と環境負荷低減を同時に達成したことが高く評価された。
さらに、丸ノ内線へのCBTCシステム導入では、無線通信と高精度速度検知を融合させた新制御技術により、滑走時の位置検知精度向上や安定した通信環境を確保した。自動列車運転装置(ATO)との連携により、安全性を維持しつつ効率的な列車運行を可能にした点も高く評価されている。






また、三菱グループは、宇宙産業にも力を入れている企業の1つ。獺祭と三菱重工が共同で、21日に宇宙へ清酒の原材料打ち上げも行っている。
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ライター:新多 るいと|Nitta Ruito


