【NASA】政府資金の不足により一時閉鎖へ、1万5000人が休職状態

NASA 閉鎖
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米国の連邦予算が9月30日に失効したため、NASAが一時閉鎖され、職員約1万5000人が一時的に休職状態となった

議会では与野党がそれぞれ提示したつなぎ予算案を審議したが、上院でいずれも否決され、深夜に予算が失効したことが影響している。

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NASAの公式サイトでは閉鎖の文字が

NASAは宇宙飛行士の安全や重要機器の維持といった最低限の業務を残し、通常業務の多くを停止。国際宇宙ステーションでは引き続き24時間体制で要員が勤務しており、気象衛星や地球観測衛星も公共の安全に不可欠とされ運用が継続されている。

今回の閉鎖により、NASA職員1万8218人のうち約1万5000人が休職し、3100人余りが例外として職務を継続している。これは有人月周回ミッション「アルテミス2号」を計画通りに進めたいという意向を反映しており、もし遅延すれば後続の探査計画にも支障が及ぶと懸念されている。

議員らは月探査をめぐり中国との競争が激化する中、米国が後れを取れば国際的な影響が避けられないと警告している。NASAは閉鎖手続きの完了に半日を要すると見積もり、給与の支払いは閉鎖の長期化や議会対応の速度に左右される見通しだ。

文◎星と宙の総合ニュースサイト Nigella 編集部

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